介護職の資格・職種について
「介護職」と聞くと、介護施設などで、高齢者の方の身の回りのお世話をするお仕事、ということはご存じだと思います。
ただ、一言で「介護職」と言っても介護度や施設、資格によって仕事内容はさまざまです。ここでは、介護のお仕事に必要な資格、 その中でも6つの資格(介護福祉士、介護職員実務者研修、介護職員初任者研修、介護支援専門員、社会福祉士、社会福祉主事任用)について説明いたします。
介護福祉士
介護福祉士は、介護分野における唯一の国家資格です。介護に関する高度な知識・技能があると認定される介護福祉士は非常に需要が高い資格で、待遇面での優遇や就職・転職先の選択肢が拡がる傾向にあります。
介護職員実務者研修(ヘルパー1級)
介護職員実務者研修は、従来のヘルパー1級に相当し、介護職についての専門的な知識や技術を習得するための資格です。
介護職員実務者研修(ヘルパー1級)を取得すると、訪問介護事業所でサービス提供責任者に就くことも可能です。
介護職員初任者研修(ヘルパー2級)
介護職員初任者研修は、従来のヘルパー2級に相当し、介護職についての基礎的な知識や技術を習得するための資格です。
介護職の求人では、介護職員初任者研修(ヘルパー2級)以上の資格保持を条件としているところが少なくありません。
介護支援専門員(ケアマネージャー)
介護支援専門員(ケアマネージャー)は、介護サービス計画を作成し、要介護者の状況に合わせたケアプランを提案します。
また主任介護支援専門員の資格を取得し、主任ケアマネになると地域包括支援センターや特定事業所加算を取得する事業所など働く場所の選択肢が増えたり、役職・資格手当による給与アップが見込めたりします。
社会福祉士
社会福祉士は、障がいや環境上の理由から日常生活を送ることが難しい方を対象に相談に応じたり、福祉・保健医療サービスとの連携をサポートしたりする国家資格です。
社会福祉士は、高齢者施設では生活相談員、障がい者福祉サービスでは生活指導員、また医療機関では医療ソーシャルワーカー(MSW)として、福祉施設・学校・行政機関・病院など、さまざまな場所で活躍できます。
社会福祉主事任用資格
都道府県や市区町村で社会福祉に関わる仕事をする際に、公務員として必要な資格です。
高齢者や生活困窮者などの自宅を訪問し、対人援助中心の援助をおこないます。
就職先は福祉事務所が代表的で、社会福祉士に比べ資格が取りやすい点もメリットです。